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Project M.P.S FloppyBase98(FB98)シリーズ
PC-9801/PC-9821シリーズ対応フロッピーディスクドライブ/エミュレータ ファイルベイ増設キット
FB98-26II 取扱説明書(ビジュアル版)
このたびはPC-9801/PC-9821シリーズ対応フロッピードライブ増設キット「FB98-26II」をお買い上げいただき
ありがとうございました。当キットは今では入手困難なNEC純正品「PC-9801B3-K01ケーブルセット」の機能を
内包しつつ、独自に拡張を加えた信号変換基板という形になっております

過去に頒布した「FB98-26」を機構簡素・改良化&コストダウンした正常進化型となっております

付属品一覧
FB98-26II変換基板FB98-VFO2接続用小基板
(FB98-26II本体に装着済み)
34ピン信号ケーブル(17cm)取り扱いの手引書(本書)

FB98-26IIの対応機種:こちらをご覧ください

搭載ドライブ2台機種に3台目を増設するには、別途VFO回路内蔵フロッピードライブ(NEC FD11○○Dシリーズ)+
FB98-VFO2ケーブルまたはFB98-AdVFOアドオン小基板が必要になります。標準+増設の2台構成で使用する場合
は追加資材は必要ありません

FB98-VFO2ケーブル

FB98-AdVFOアドオン基板(基板とケーブルのセット)

なお、ファイルベイにすでにCD-ROMやハードディスクが増設されている場合当然ながら増設側フロッピードライブ
とは排他利用になります

増設ドライブ側への電力供給用に自作PCで使われている電源(変換・分岐)ケーブルが別途必要になることがあります
5インチフロッピードライブ(FD1158は除く)には「ペリフェラル4ピン電源ケーブル」
3.5インチフロッピードライブやエミュレータには「フロッピー用4ピン電源ケーブル」を各種ご用意ください
・オウルテック「OWL-CBPU037」(ペリフェラル2分配)/「OWL-CBPU049」(ペリフェラル→フロッピー変換)
・サンワサプライ「TK-PW73N」(両対応)
・AINEX「D2-1501B」(ペリフェラル2分配)/「WA-076B」(ペリフェラル→フロッピー変換)

基本的にはハードディスクの電源コネクタから分岐させる形をとると思いますが、不幸にも電源ケーブルが一切付属
していなかった場合は、ヤフーオークションに専用電源ケーブルを出ている時がありますので、それを使用してください。 メインボードから生えている電源コネクタと上記市販品は形状的には一致しますが
5Vと12Vが逆にかかっているので、接続して電源を入れた瞬間発煙 or 燃えます

メインボードから生えている専用電源コネクタ。採用機種は
PC-9801B/B2・PC-9821B-MATE・初代X-MATEくらいまで

特定機種専用電源ケーブル(左)と市販の汎用ケーブル(右)
黄(橙)色が12Vで赤が5V、黒が接地となっている

対応機種外になりますが、単純にFB98-26IIを26ピン→34ピン変換用途に使用する場合に限り、同じく
FD1138T/FD1148T(26ピン)搭載機であるA-MATE(Af 除く)やPC-9821Ceなども標準1 ドライブ構成という条件 付きながら使用することができます。ただし、標準添付のケーブルでは長さが足りないためケーブルを長いものに
交換したり、別途電源を用意したり、ケーブルをどこに出すか(Cバスから出す?)など工夫が必要なため
おすすめはしません。ちなみに5インチフロッピードライブ搭載機は全体的に対象外です


設置方法(標準3.5インチ1台+増設1台構成の場合)

※標準3.5インチ2台+増設1台以上の構成の場合はこちらから

1:まずPCのカバーを開け、ファイルベイにHDDやCD-ROMが付いている場合はケーブル
ごと取り外します

2:先に添付されている34ピンフラットケーブルを増設側ドライブに電源ケーブルと
共に取り付けます

ご注意:
添付されている34ピンフラットケーブルは両方ともコネクタがピンタイプなので、5インチ
フロッピードライブなどカードエッジタイプのコネクタには、対応したケーブルか別売りの
「FB98-IDCEDGE」変換アダプタを取付けたうえで接続してください。電源ケーブルも形状
が合わない場合は適時変換してください(電源ケーブルに関しては上記を参照してください)

PC-98用一部フロッピードライブ(FD1158C/FD1231T/MPF-520/OSD-Uなど)は俗にいう
「反転ケーブル」仕様になっているものがあります。ケーブルを逆接するとフロッピー
ドライブや本体の故障の原因になりますので、その辺の仕様がよく分からない場合は使用
しないでください。なお、PC/AT互換機用ドライブは使えません

3:フロッピードライブ側の信号ケーブルを取り外します。取外すケーブルは1ドライブ側
(大体は上側)です。2ドライブ側(下側)のケーブルは取り外さないでください   

4:「FB98-26II」基板の中央部にスライドスイッチがあり、これが「1」になっているか
確認します(標準搭載ドライブが1台の意味)



5:コネクタを取り外したフロッピードライブ側に「FB98-26II」を取り付けます。コネクタ側はピン位置を合わせる
ガイドなどは存在しないため、必ず全てのピンが挿さっているか確認してください。例えば1列ずれた状態で電源など
入れると、ケーブル内に電源も内包されているため故障どころか発煙・発火の原因になります

きちんとコネクタが挿さっていれば、フロッピードライブの背面と変換基板の面が適合するはずです



6:「FB98-26II」の下側に、3:で取り外したケーブル(接続先ピンが曲がりやすい&ピンずれにもご注意)を
上側には2:で取り付けた34ピンコネクタを取り付ければ完成です(下→上の順番で取付けるとよい)

フロッピードライブにFB98-26II基板を取り付けたままケーブル類を取り付けようとすると難しいので、一度基板を取り 外してケーブル類を取り付けてから元に戻すと楽に取り付けれます

コネクタ→基板接続の際のピンずれ問題は、ドライブ側に取り付けるのに比べると幾分視認しやすいと思います

7:PC-98を起動してFORMAT.EXEやWindowsでちゃんと2 ドライブ認識されていれば成功
です。増設側は内蔵扱いになる為2DDのアクセスやフォーマット・ブートが可能です

1.44MB対応に関しては、26ピン側に3モードを制御する信号線が来ていない為(厳密には1ドライブ分
しか来ていない=標準側で使用)、回転数変更を伴う機械式のドライブでは使用できませんが
フロッピーエミュレータなど回転数が関係ないドライブでは読み書きブートフォーマット可能です

34ピン側に1.2MB/640KB対応のみの2モードドライブが接続されていてもシステム側には「3モード」
として通知されますが1.44MBのフォーマットは出来ませんのでご注意ください(システム側の仕様)
 
※標準3.5 インチ1台+増設1台構成の場合での「VFOケーブル接続用小基板」の扱い
この構成では特に必要のないものなので、付けたままでも取り外しておいても特に問題ありません


設置方法(標準3.5インチ2台+増設1台以上構成の場合)

※標準3.5インチ1台+増設1台の構成の場合はこちらから

標準3.5 インチ2台+増設1台以上の構成で使用できるフロッピードライブ
フロッピードライブ側にVFO回路を持つもの→NECのFD11○○Dシリーズ
3.5インチ=FD1135D/FD1137D/FD1138D 5 インチ=FD1155D/FD1157D/FD1158D

→別売りの「FB98-VFO2ケーブル」が必要です
その他、内部VFO回路を持たないフロッピードライブやフロッピーエミュレータ

→別売りの「FB98-AdVFOアドオンボード」が必要です(VFO基板とケーブルのセット)

手順1~3・5・6は標準3.5インチ1台+増設1台の項目をご覧ください
1:まずPCのカバーを開け、ファイルベイにHDDやCD-ROMが付いている場合はケーブル
ごと取り外します
2:先に添付されている34ピンフラットケーブルを増設側ドライブに電源ケーブルと
共に取り付けます
3:フロッピードライブ側の信号ケーブルを取り外します。取外すケーブルは1ドライブ側
(大体は上側)です。2ドライブ側(下側)のケーブルは取り外さないでください   
4:「FB98-26II」基板の中央部にスライドスイッチがあり、これが「2」になっているか
確認します(標準搭載ドライブが2台の意味)
5:コネクタを取り外したフロッピードライブ側に「FB98-26II」を取り付けます
コネクタ側はピン位置を合わせるガイドなどは存在しないため、必ず全てのピンが挿さって
いるか確認してください。例えば1列ずれた状態で電源など入れると、ケーブル内に電源も
内包されているため故障どころか発煙・発火の原因になります

コネクタが挿さっていれば、フロッピードライブの背面と変換基板の面が適合するはずです
6:「FB98-26II」の下側に、3:で取り外したケーブル(接続先ピンが曲がりやすい&
ピンずれにもご注意)を。上側には2:で取り付けた34ピンコネクタを取り付ければ完成
です(下→上の順番で取付けるとよい)

コネクタ→基板接続の際のピンずれ問題はドライブ側に取り付けるのに比べると幾分
視認しやすいと思います

7:標準添付のVFO信号用小基板について

増設側ドライブがFD11○○Dシリーズの場合は標準添付の
VFO信号引き回し用小基板にFB98-VFO2ケーブルを取り
付けます   

ドライブがFD1155D/FD1157Dの場合は「RDジャンパ」を
VFO有効(2側)に切り替える。他のドライブは各自で設定を
調べてください

         

増設側ドライブがVFO回路を持たないドライブの場合、標準添付の小基板を取り外し
FB98-AdVFOアドオンボード+添付ケーブル(FB98-VFO2同等品)を取付けます      
 
VFO小基板の取り付け方などはFB98-VFO2/FB98-AdVFOのマニュアルをご覧ください

8:PC-98を起動してFORMAT.EXEやWindowsでちゃんと3 ドライブ(以上)認識されて
いれば成功です。増設側は外付け扱いになる為2DDのアクセスはできますが、通常は
ブートやフォーマットはできません(特殊なソフトウェアを使えば一応はできます)   

1.44MB対応はPC-98の仕様で3台目・4台目に関してはシステム的に強制的に1.2MB専用に
固定されるため、フロッピードライブだろうがエミュレータだろうが1.44MBに関しては
標準ではアクセスすらできません。ただし、こちらも特殊なソフトウェアを使えば一応
読み書きできますが、フォーマットとブートは無理です