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PC-9801/PC-9821シリーズ
5インチフロッピーディスクドライブファイルベイ増設キット

FB98-26
取扱説明書(グラフィカル版)

この度は、PC-9821シリーズ用5インチフロッピードライブ増設キットをお買い上げいただき、誠にありがとうございます

当キットは、今では入手困難なNEC純正品「PC-9801B3-K01ケーブルセット」の機能を内包しつつ
独自に拡張を加えた変換基板という形になっております

付属品一覧
fb9826_set1
・FB98-26変換基板(中央)
・マザーボード→FB98間接続ケーブル(左側・長いケーブル)
・FB98→5インチフロッピードライブ間接続ケーブル(右側・短いケーブル)
・取扱説明書簡易版(中央上)

また5インチフロッピードライブへの電源供給のため4ピンペリフェラルの
電源分岐ケーブルが必要になる場合がございます
(サンワサプライ「TK-PW72L」AINEX「D2-1505B」など)
fb9826_set2

フロッピードライブが2台搭載されている場合は、FB98専用
VFO接続ケーブルFB98-VFO」(別売)が必要になります
fb98vfo_cable


ファイルベイに搭載可能な5インチフロッピードライブ
fd1155c FD1155C
FD1155D
(初期ロット)
fd1155d FD1157C
FD1157D
FD1155D
(中期ロット以降)
fd1158d FD1158C
※3.5インチ+5インチ 2台構成の場合はFD1158Dはお使いいただけません

※電気的にはほかの5インチドライブでも繋がりますので、ケーブルが自作でき設定がわかるのであれば、
TEACのFD55GFRやEPSONのSD-680Lや三菱のMF504Bなども繋ぐことはできます

設置方法(3.5インチ 1台+5インチ 1台構成の場合)
1:まずPCのカバーを開け、ファイルベイにCD-ROMが付いている場合はケーブルごと取り外します
flont_cdrom
 
2:次にフロッピードライブの信号ケーブルをマザーボードから取り外します
fb9826_mother
fd1148_cable
※3.5インチフロッピードライブ側のコネクタは取り外さないでください)
 
3:次にFB98変換基板に各種ケーブルを取り付けます
fd1148_cable2
・付属の長いケーブルをマザーボードのフロッピーコネクタとFB98基板の何も書いていないコネクタに取り付けます
 
fd1148_cable3
・「Cable to 3 1/2inch Floppy Drive」と書いてあるコネクタに3.5インチフロッピードライブからのケーブルを取り付けます
 
fd1148_cable4
・基板真ん中のジャンパピンを右側(2-3 3.5インチ+5インチ 各1台の設定)に切り替えます
 
4:5インチフロッピードライブの設定を行います
(基板上のシルクを参照してください)
DX(MX)DCGUSEHDERD
FD1155C0111
FD1155D01111
FD1157C0111
FD1157D01111
FD1158C
※電源コネクタそばのジャンパピンがそれぞれ端と端についていればよい
表記のないジャンパはいじらないでください、誤動作・故障の原因になります

NEC製各ドライブごとのジャンパーピン位置
fd1155c_jmp FD1155Cの場合
fd1155d_jmp FD1155Dほか
FD1155D(後期)/FD1157C/FD1157Dの場合
(C型番の場合はRDジャンパは存在しない)
fd1158d_jmp FD1158Cの場合
FD1158Cはジャンパピンがそれぞれ端についていれば
特に設定をいじる必要はない

5:短いほうのケーブルを5インチドライブに取り付けます。FD1155/FD1157の場合は大きいほうのコネクタを
FD1158の場合は小さいほうのコネクタを取り付けます
fd1155_cableset fd1158_cableset

6:5インチフロッピードライブをケーブルをつけたまま、ファイルベイに挿し込みます
fd1155_drivein fd1158_drivein

7:5インチフロッピードライブに電源コネクタをつなぎます。4ピンペリフェラルの電源コネクタの空きがない場合は分岐
ケーブルを使ってハードディスクあたりから電源をもらいます。信号ケーブルはFB98基板の「Cable to 5 1/4inch Floppy Drive」
と書かれたコネクタに接続します。接続したらフロッピードライブをネジで固定します
fb9826_all
 
floppymode
MS-DOS 6.2以前のFORMAT.EXEの「接続状況」にて
フロッピィディスク#1(内蔵)
フロッピィディスク#2(内蔵)
と表記されていれば接続成功です。Windows95以降の場合には、3.5インチと
5インチのフロッピーディスクアイコンが1個づつ表示されていればOKです


PC-9801FELLOWなどの標準3.5インチフロッピードライブ2台搭載機種や
後付けで3.5インチフロッピードライブが増設された機種にFB98を取り付ける場合


※このフロッピー構成の場合、FB98専用VFO接続ケーブル「FB98-VFO」(別売)が必要です
(詳しい設置方法はFB98-VFOの取り扱い説明書を参照してください)

3R:次にFB98変換基板に各種ケーブルを取り付けます
fd1148_cable2
・付属の長いケーブルをマザーボードのフロッピーコネクタとFB98基板の何も書いていないコネクタに取り付けます
 
fd1148_cable3
・「Cable to 3 1/2inch Floppy Drive」と書いてあるコネクタに3.5インチフロッピードライブからのケーブルを取り付けます
 
fd1148_vfo1
・基板真ん中のジャンパピンを左側(1-2 3.5インチ 2台+5インチ 各1台の設定)に切り替えます
 
fd1148_vfo2
・「FB98-VFO」についてきた8ピンの信号ケーブルをCバス横のコネクタとFB98-26に接続します
 
4R:5インチフロッピードライブのVFOモードを有効にする設定を行います
fd1148_vfo3
・5インチフロッピードライブの設定(VFO使用設定)を変更します→
「RD」を2へ変更する(FD1158Dの場合は特に設定変更の必要はありません)

その他、FB98-VFOケーブル使用による3ドライブモード時のFORMAT.EXEによるドライブ表示や制限情報はFB98-VFOの
ドキュメントを参照してください

あとは5以降の設置方法を参照してください

3.5インチ+5インチの2台構成で、システムからドライブが2台認識されていない場合はFB98のジャンパ及びフロッピードライブに
4ピンの電源コネクタがちゃんと繋がっているかを確認してください

3.5インチ 2台+5インチ 1台の3台構成で、5インチ側が認識されていない場合は、ジャンパや電源コネクタの確認と8ピンケーブルが
ちゃんと接続されているか確認してください。特にCバス横のコネクタが接触不良を起こしやすいです

仕様
一部のPC-9801/PC-9821において、3.5インチ+5インチ各1台のフロッピードライブ構成の場合、MS-DOSのFORMAT.EXEで
5インチフロッピードライブ側にも「1.44MB」の選択肢が出ることがあります

これは変換基板の不具合ではなくコンピューター側の「仕様」になりますので、ご了承ください

なお、選択肢が出たからといって5インチフロッピー側を1.44MBでフォーマットしようとしてもエラーが出てできないばかりか
ディスク・データ破損の原因になりますので、フォーマットを行わないでください

おまけ:フロッピーエミュレータを使用する場合
HxC Floppy EmulatorやGOTEK Floppy Emulatorを条件付で使用することが出来ます

3.5インチフロッピードライブとの置き換え
内蔵フロッピーのピン数が26ピンなので、これを34ピンに変換する必要があります。変換には拙作「FB98-FCC」を使うか、
第三研究所製「TRI-002A/B」をご利用ください

34ピンに変換後は普通にフロッピーエミュレータに接続して使用することが出来ます。HxCなら2ドライブ、GOTEKなら1ドライブです
(GOTEKで2ドライブを使用する場合は、変換アダプタとGOTEKがそれぞれ2個づつ必要です)

5インチフロッピードライブとの置き換え
市販の5インチ→3.5インチ変換マウンタを併用することで、ファイルベイに装着可能です
ただしFB98-26標準添付のケーブルでは短すぎるので新たに34ピンのフラットケーブルを用意する必要があります

こちらに付けられるフロッピーエミュレータは5インチフロッピードライブと同様、内蔵フロッピードライブが1台の時に限り
取り付けることが出来ます。内蔵ドライブが2台の場合は別途外付のVFO回路をはさむ必要があります。またHxCで2ドライブ
設定にしても1ドライブしか認識されません

なお、5インチフロッピードライブ側では3モード(1.44MB)は使用できません。ケーブルに小細工をしてもハード的に無効に
されているので、ブートはおろか、恐らく読み書きすることすら出来ないと思われます