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FloppyBase98(FB98)シリーズ
PC-9800シリーズ用フロッピー信号相互変換実験キット
FB98-FCC


組立・取扱説明書

この度はPC-9800シリーズ対応、フロッピーコネクタ形状・信号相互変換実験キットFB98-FCCをお買い上げいただき
ありがとうございます。当キットはPC-9800シリーズに使われている内蔵・外付けの形状や信号ピンが異なるフロッピー
ドライブ接続のコネクタを動くかどうかは別として(重要)、相互に変換し、コネクタ形状の異なるフロッピー
ドライブやフロッピーエミュレータを実験目的で動かし今後(?)に役立てようという発想から生まれた変換基板です

対応機種
デスクトップ・タワー型PC-9800シリーズ全機種及び、接続にフラットケーブルを用いているノート型

ただし接続にフィルムタイプのケーブル(FFC)を使用したPC-98ノート系とPC-9801USを除く
(左:FD1139/右:FD1238Tスリムフロッピードライブ搭載機)
fd1139 fd1238
34ピンコネクタタイプでも電源供給を兼ねているごく一部の機種(PC-98GSなど)は除く

※全ての機種で検証しているわけではないので、他にも例外機種が存在する可能性があります

添付部品表
FB98-FCC添付部品表 ・FB98-FCC変換基板本体×1
・アンフェノールフルピッチコネクタ×1
・34ピンボックスヘッダ×2
・30ピンボックスヘッダ×1
・26ピンボックスヘッダ×1
・電源用4ピンコネクタ×1
・FB98-VFO2用8ピンコネクタ×1
・ピンヘッダ(3ピン)×2
・ピンヘッダ(2ピン)×2
・ジャンパピン×4
・16V 47uFコンデンサ×1
 
組立完成図
FB98-FCC組み立て方
画像をクリックで高解像度(1920x1080)で表示できます

若干部品点数が多目ですが、コネクタ類の方向にさえ気をつければ組立作業自体はそんなに難しくないはずです
なお各部品に明確な取り付け方向がありますので、注意して組立て作業をしてください
(特に左端の電源コネクタとコンデンサは逆接すると基板及びPC本体の故障の原因になります)


一番左端の信号測定用コネクタ用スルーホールがついています。これはオプションです。一般的な2.54mmピッチ
20ピンのコネクタなのでフロッピーの信号を測定する必要がある場合は別途コネクタを購入して取り付けてください

ちなみに「最小構成」で動かせる状態でよければ、34ピンコネクタと2・3ピンヘッダだけ取り付ければ動かせます

この変換アダプタに接続できるフラットケーブルはIDCスタンダードに準拠しています。98のフロッピー ケーブルを
転用する場合は信号線の向きが逆になっている場合があるのでよく特性を見極めた上で使用してください

足りないフラットケーブルは既製品を使用するか、各自で圧着して製作してください。PC/AT互換機ケーブルを
使用する場合は一部結線を修正する必要があります

なお、どうしてもノート機で使用したい場合は第三研究所製FFC-34ピン変換アダプタ「TRI-007」などを使用し
信号線を 34ピンに変換した上で接続してください
(ノート型の場合、その仕様上使えるフロッピードライブは1ドライブのみになります)

基板面の絶縁
組立後は基板面の短絡防止の為、絶縁としてテープなどを貼って処置をしてください。34ピンカードエッジコネクタ部分も
使用する予定が無い場合は絶縁してください。ここに金属部分が当たって短絡し、思わぬ動作不具合の原因になる場合があります


ジャンパーピン・コネクタオプション
8pinコネクタ 8ピンコネクタ
3台目・4台目のフロッピードライブ、または外付けフロッピードライブで動かない場合に使用
別売りの「FB98-VFO2」を使用してください。なお、このコネクタを使用した場合はFB98-FCC
でVFO回路を持たないフロッピードライブは使用できなくなりますのでご注意ください
(使用できるのは初代FELLOW以降の8ピンコネクタを持つ機種、A-MATE・MULTI・CanBe除外)
DS信号選択 ドライブセレクトジャンパ、DS信号をどこからもってくるか指定する
INT DSx(xは数字):内蔵ドライブから使う。すでに2台フロッピードライブがある場合は不可
EXT DSx(xは数字):8ピン信号からのDS番号を使う、8ピンコネクタを接続しないと使えない

また、EXT DSモードの場合は接続できるフロッピードライブはVFO回路付きに限定される
(使用できるのは初代FELLOW以降の8ピンコネクタを持つ機種、A-MATE・MULTI・CanBe除外)
3MODE制御 フロッピー回転数制御ピンマスク
PC-98は回転数制御ピン(3モード動作に必要)をグランドに落とされると、システム側が2モード
アクセスモードにしてしまうので、フロッピーエミュレータの場合1.44MBでアクセスできなく
なる。98用ドライブはその辺はオープンだが、エミュレータは常にグランドに接続されている
のでジャンパピンを外してオープンにする。上がDS0、下がDS1の信号に対応する
1.44MB/1.2MB/640KB対応の3モードアクセス対応PC-98(初代A-MATE以降)に対応
8pinコネクタ 4ピン電源コネクタ
34ピン→26(30)ピン変換の場合には外部からの給電コネクタになりますが
26(30)ピン→34ピン変換の際には5Vの電源を取り出すことが出来ます

フロッピードライブやエミュレータに給電する場合は、市販の電源分岐ケーブルを2本繋いで
中継するか自作をしてください。対応コネクタはタイコエレクトロニクスの「EIシリーズ」
ハウジング&コンタクトピンになります。ケーブル自作時に+-を間違えないように
8pinコネクタ フロッピー信号取り出しコネクタパターン(コネクタ別売)
一般的な2.54ミリピッチコネクタなので、ピンヘッダでもピンソケットでもOK。オシロスコープ やロジックアナライザでフロッピーの信号を解析してみた人向け。偶数ピンはSA400コンパチな ので、PC-98以外のフロッピー信号も多分いける。(奇数ピン側の測定は98以外できない)
DEN DENSITY   WDAT WRITE DATA   REDY READY or DISKCHANGE
DS0 DRIVE SELECT 0   WGTE WRITE ENABLE   MFM FM/MFM切替(VFO信号)
DS1 DRIVE SELECT 1   SIDE SIDE SELECT   SYNC 同期モード切替(VFO信号)
HEAD HEAD LOAD(98特有)   INDX INDEX PULSE   3DS0 DS0側3モード信号
MOTR MOTOR ENABLE   TRK0 TRACK 0   3DS1 DS1側3モード信号または
WINDOW(VFO信号)
DIR DIRECTION   WPT WRITE PROTECT
STEP STEP PULSE   READ READ DATA   GND グランド
※フロッピー信号が理解できる技術者向け機能です

別ページにて、FB98-FCCを使ったちょっとしたフロッピー関連の応用法を紹介しています