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 FD1138/FD1148T用交換シャッター&ボタン&取付バネセット
「FD1138Tのアレ」取扱説明書
メンテナンスの過程で「ポキっちゃった」FD1138TのシャッターとFD1138Tのアレ

この度は「FD1138Tのアレ」をお買い上げいただきありがとうございます

FD1138Tのアレとかふざけたネーミングを付けていますが、FD1138フロッピードライブをメンテしたことが
ある人なら「アレ」で十分通じるネーミングだと思われるので、半分茶目っ気で名付けました


3Dプリンタで製作されたシャッター&ボタンにFD1138用のバネのセットをサークル
「Illegal function call」さんの「日電式国民標準機 九八弐壱色(ツヤ消し)」で塗装・調色したものになります
各々PC-98の経年劣化でフロントパネルのカラーは様々でしょうが、元の真っ白状態では様にならないので・・・

FD1138Tのアレ取付方法
FD1138とFD1148Tとで取付バネの扱いや取付方法が異なります

1:FD1138フロッピードライブの上部カバーを取り外します。ここでは細かく触れませんが
FD1138はツメによる固定、FD1148Tはネジによる固定になっております

2:(FD1138)バネを取り付けます。手持ちのバネが残っていればそれを使ってもOKです
FD1138の場合はバネ取付穴がありますので、そこに先にバネを通した後にシャッターのバーを通して
シャッターを持ち上げるようにして固定します(2枚目の写真は暗くてわかりにくいですが)
※古いシャッターだと、この時点でバーがまず折れます

2:(FD1148T) 手持ちのバネが残っていればそれを使ってOKです。残っていない場合は付属のバネを加工します
左がFD1138のバネ、右がFD1148Tのバネ。FD1148Tで使う場合は付属のバネの
曲がっている部分をペンチで伸ばします(切っちゃダメ!)

バネを伸ばしたらシャッターのバーを通して固定用のツメがありますので、バネの片方をそちらに引っかけます
※曲がっている部分のバネを切っちゃうと、ツメに引っ掛かる部分の長さが足りなくなっちゃう


FD1138/FD1148Tのカバーを戻して付属のイジェクトボタンを取り付けます。コイツがこのキットの中で
一番のクセ物です。まず奥のツメのところまで挿入できるとは思ってはいけないです

無理して奥まで挿し込もうとすると、逆にイジェクトボタン金具を破損する可能性があるので
挿し込んで抜けない程度ならばそこで終わりにしましょう。逆に固定が足らずスポンと
抜けてしまう場合は、後に紹介する方法でイジェクトボタンを修正する必要があります

シャッター&ボタンの微調整
元のシャッター&ボタンは意外と精度に敏感(?)らしく、廉価な3Dプリントによる当作では取付具合に
バラつきがあるようです。そこでユーザーによるヤスリを使った微調整を行います
シャッターの動きが渋い場合
(フロッピーを抜いてもシャッターが下り切らない)
矢印の部分の端々をヤスリで削りながら調整します


イジェクトボタンがスポンと抜けてしまう場合は、ボタンをヤケドしない程度にドライヤーなどで加熱して
平らな所でツメにはまる部分を適度に傾斜をつけてイジェクトボタン金具に取り付けてみてください

おまけ?
ついでといっちゃあ何ですが、シャッター周りのメンテナンスをしたついでに(?)、フロッピーの挿入センサー
周りやヘッドの掃除、モーターの注油、そして一番肝心なコンデンサの交換もやってしまいましょう

「アレ」にはシャッターセットの他に交換用コンデンサを付ける計画もありましたが、そこまで
たどり着ける人はそんなに多くない上に、その分がモロにコストアップに跳ね返ってくるので結果的に
ボツ=添付無し、になりました。FD1138T/FD1148Tとも動作不明でよければまだまだ代替品は手に入りますが
メンテナンスによる延命措置はしておくにこしたことはないです