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この度はPC-9801R・Dシリーズ&VM11・GS ハードディスク専用スロット用
ストレージマウンタ「PM-DOCE98/RD」をお買い上げいただきありがとうございます

このストレージマウンタは上記機種の背面右側に備え付けられている、今となっては全く使い物にならない
「ハードディスク専用スロット」に装着することができる2.5/3.5インチ汎用ストレージマウンタになります
PC-9801R・Dシリーズ&VM11・GS ハードディスク専用スロット(写真のはPC-9801RA21)

対応機種
・PC-9801RA2/RA5/RX2/RX5/RA21/RA51/RS21/RS51/RX21/RX51
・PC-9801DA2/DA5/DA7/DS2/DS5/DX2/DX5(3.5インチ/5インチモデル)
・PC-98RL2/RL5/RL21/RL51/GS PC-9801VM11
付属内容物一覧
PM-DOCE98/RD基板本体 1個電源ケーブル 1個
アクセスLED用信号ケーブル 1個ドライブ固定用ネジ(M3 4mm)8個
ドライブ固定用スペーサー(M3 5mm)4個基板固定ブラケット 1個
取扱説明書(本書) 1個

別途用意するもの
「ストレージマウンタ」なのでSCSIかIDE信号を別途どこからか引き込む必要があります。IDE機器を使用
できるIDE-98は現在では入手が現実的ではないので、CバスSCSIボードをお勧めします
(内蔵コネクタ(パターン)を持つSCSIボードを使うか、PM-AdSCSI98を経由した間接的な内蔵方式)
Cバス接続のSCSIボード

内蔵SCSIコネクタパターンを持つものに各自でコネクタを
ハンダづけし、50ピンの汎用フラットケーブルを組み合わせるか
拙作「PM-AdSCSI98」を使ってSCSIコントローラーから直接
信号を分岐させてSCSI機器へ接続します(ただし制限があります)

左の写真はアイ・オー・データのSC-98III改造版
SCSI-HDD相当の動作をする内蔵ストレージ
(写真はあいぼむプロダクツ製RaSCSI Adapter Lite)

ほかには・・・
変換番長PROSCSI2SDSD AztecMonster など

SCSIエミュレータ系は転送速度が1~2MB/sくらいなので、
高速転送SCSIの速度を生かすには機械駆動SCSIの大容量品か
SCSI2SD V6 or SD(CF) AztecMonsterが良い
(MS-DOSを使う限りではあまり気にする必要はないと思います)
その他:50ピンのSCSIフラットケーブル。適切な長さにカットして自分で作ると配線がスマートになる
※PM-AdSCSI98を使用する場合は不要、ただしFFCのケーブル長さが足りない場合はその限りではない
構造上、機械式のネイティブSCSIハードディスクを搭載することができますが、動作品の入手性と
マウンターがハードディスクの重さに耐えられるか未知数なのでお勧めしません

PM-DOCE98/RDの設置方法

1:まず付属の固定ブラケットを取り付けます。基板の片方に正方形の金属キューブが取り付けられており、
そこに取り付けられているネジを取り外します。ネジを取り外したら固定ブラケットをあてがいネジ止めします


2:次にスペーサーとネジ(4個)を、取り付けるストレージに応じてネジ止めします。ネジ穴そばのシルクに
「3.5」と書いてあるのが3.5インチ穴、「2.5」と書いてあるのが2.5インチ穴です。スペーサーは必ず部品面側に
取り付けてください(PC-9801R/Dの専用スロットに装着した際にすべてCバススロット側に部品が来ます)


3:使いたいストレージを取り付けます。残ったネジで固定します、ストレージによっては
4本全部使わず2本の場合もあるかもしれません、そのあたりは臨機応変に対応してください


4:PM-DOCE98/RD基板に付属の電源ケーブル、アクセスLEDケーブルを取り付けます


5:ストレージに信号ケーブル、電源ケーブル、アクセスLEDケーブルを取り付けます。電源
ケーブルは形状が2種類ありますので、取付先のコネクタの形状に応じて接続してください


※PM-AdSCSI98を使用する場合の接続例




6:PM-DOCE98/RD基板をPC-9801本体に挿し込みます。目隠し板がある場合は先に取り外しておいてください
RA21やDAには隣にSCSI用コネクタがありますが、絶対に挿さないでください(挿さらないとは思いますが)
ピン配置が全く違うので電源を入れると基板が燃えたり本体が壊れたりします


7:ストレージへの電源ケーブルを電源ユニット側にあるハードディスク給電用専用コネクタに接続してください
(PC-9801DA/DS/DXには2個、その他機種は1個あります。空いているコネクタに接続してください)


8:固定ブラケットをPC-98本体側のネジでネジ止めし、信号ケーブルをCバスSCSIに挿せば終了です
※ブラケット固定ネジがない場合はPC-98のカバーを止めているネジを2つ転用してください




EX:PM-AdSCSI98を使用する場合はFFCをCバスのガイドレールの隙間から通してください
上の方からケーブルを這わせる場合、SCSIコントローラチップがよほど端にでもない限り
まず付属ケーブルでは長さが足りません。それでもケーブルの長さが足りない場合は、SCSI
ボードを一段づつ下に移動しつつ、PM-AdSCSI98ベース基板が挿せる位置を探ってください

PM-DOCE98/RDに依存しないPM-AdSCSI98特有の項目については、PM-AdSCSI98のページをご覧下さい
※PM-AdSCSI98自体はRev.B基板でもRev.C基板でも使用することができます

ジャンパ設定とアクセスLED関係


PM-DOCE98/FAと設定は同一なのでこちらをご覧ください

その他機能説明
外部:USB-Aコネクタ

標準使用では「給電専用」です。使える電力は5V
500mA以下です。FB98-FDSPへの電力供給などに
お使いください

Raspberry PIなどへの給電用途などには使わないで
ください、電源保護回路が働きます

内部microUSBコネクタにRaspberry PIなどのUSB I/Oを
接続すると外部データ通信ポートとして使用できます

内部:microUSB-Bコネクタ

主に内部からのUSB I/Oを外部のUSB-Aコネクタを通して
パススルーします。RaSCSIを「OSモード」で運用する際
Raspberry PIからのUSB I/Oを外部に出力して使用する
ことを想定しています

市販の短いmicroUSBケーブルを用いてRaspberry PIからの
USB信号を接続してください

microUSBコネクタが過剰な力に弱いので接続時注意

注:「OSモード」
Raspberry Pi OS上でRaSCSIが動いている状態
外部:緑色LED

USB-Aコネクタが上記Raspberry PIに接続されている時は
「データ通信可能」として点灯します
内部:FB98-EXCHAD用アドオンボードコネクタ

別売りの2HD/2DD自動切換え&「のっぺらボード機能」
付加アドオンボード「FB98-EXCHAD」を取り付ける
コネクタです。取付の際にはジャック穴を隠している
目隠しテープをはがしてください

補足説明(電源関係)
PM-DOCE98/RD Rev.B基板ではメイン電源を本体土台コネクタから取っていましたが、これでは
Raspberry PI(RaSCSI)のOS動作モードでは電力供給不足でとてもじゃないですが動かなかったので、
Rev.C基板では標準のSASI-HDDユニットと同様、本体電源ユニットからストレージの電源を供給する方式に
改めました。これでストレージへの電力供給不足を心配する必要がなくなります

なお、12V対応はオマケです。特に必要が無ければ次回ロットからは電源ケーブルの12V対応は廃止されます
どうしても12Vが必要ならば5インチフロッピードライブ採用機の場合、市販の電源分岐ケーブルが使用
できますので(PC-9801DA/DS/DXの3.5インチモデルは少し工夫が必要になります)