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改造の心得五ヶ条
1:0.65mmピッチ・160ピンのチップを基板から基板へ着脱できるスキル
2:PLCC実装のチップを基板から基板へ着脱できるスキル
3:2012(mm)のチップ部品を実装できるスキル
4:ICチップを逆接してICチップや本体を壊しても泣かない覚悟!
5:雑な改造説明から伝えたいことを読み取る読解力

注意:SCSI-BIOSがアップデートできるボードはあらかじめ最新バージョンにアップ
デートしておいてください。部品移植後にBIOSアップデートすることはできません

PM-SC301NS SMIT改造 部品配置図
PMS数値BUFLOGI/OPMS数値BUFLOGI/O
R12.2kΩR13R2C30.1uFC8C7C7
R22.2kΩR19R3C422pFC1C1
R31kΩR8R8C522pFC2C2
R4空きC60.1uFC9
R51kΩR8R9R9C70.1uFC5
R62.2kΩR12R1R1C80.1uFC4C4C4
R71kΩR7R7R7C90.1uFC6C8C8
R81kΩR9R6R6C100.1uFC7C3C3
R9空きC110.1uFC19C9C9
R101kΩR10R5R5C120.1uFC20C10
R11R17C130.1uFC21C11
R121kΩR11R4R4C140.1uFC2C5
R13100ΩR3U4WD33C93IC4IC4IC4
R14100ΩR4U5SEEPROM(SOP)IC1IC1
R152.2kΩU6SEEPROM(DIP)IC8
R16R14U774LS06IC6IC3IC3
R17U8EEPROM(PLCC)IC2
R18R15U9(E)EPROM(DIP)IC2IC2
R19U10SMIT98CIC7IC6IC6
X120MHzX1J2PinHead(2.54)
Y120MHzY1Y1J3PinHead(2.54)
[別]→部品の別途手配・空白→実装なし・✖→部品不要

SC-98Ⅲはボード上に部品番号が無いのでLHA-301ので代用しています
チップ部品の数値などは各自で計測するか別途部品を手配してください

クリスタルオシレータ:X1に部品を実装する場合はC4・C5のチップコンデンサはつけない
その代わりにC6に0.1uFのチップコンデンサを実装する
逆にY1に実装する場合はC4・C5にチップコンデンサを実装し、C6には実装しない


SMIT-98Cチップの1ピン位置写真(矢印の所)、PM-SC301NSの1ピン位置は三角のシルクがあります
WD33C93・74LS06・シリアルEEPROMなどの1ピン位置はデータシートとシルクで確認してください

BIOS-ROMセレクト用抵抗パターンについて



SMIT SCSIボードに採用されているSCSI-BIOSを収めたROMには2種類あります。27C***系(UV-EPROM)と 28C***系(EEPROM)。両方ともROMですが、ピン配置が微妙に異なるために信号をそれぞれのROMに応じた 設定にする必要があります。お手持ちのSMIT SCSIボードに使われているSCSI-ROMのチップに27C***(***は数字)・ 28C***(または28F***)という文字列が確認できますので、その文字列に応じたR16~R19パターンに0Ωの抵抗を2個 づつハンダづけしてください(IFC-NN/NS/SC-98Ⅲは28C、LHA-301は27Cですが、他のSCSIボードの場合)

動作確認
チップ類の逆接をしていないか最終確認をしたら動作確認をします(これなら動かなくても最低限チップ類は守れる)

ちゃんと組み立てられていれば画面にBIOSスキャンが出ますので部品移植成功です。スキャン画面が出ない場合は
チップ・ピンの未接続やショート、チップ部品の誤接続などが考えられますので、改めて確認をしてください

これでおしまい?いいえ、もうひと工程あります

「SCSI専用スロット」にはSMITボードのポテンシャルを最大限に引き出す、とある信号ピンが来ていない為に、
そのままでも使うことはできますが、PC-9821A-E10とそんなに変わらない速度しか出すことができません
(SCSI-2対応化や容量上限拡充など転送速度を重視しない用途であれば必要のない作業ですが)

そこでSCSI専用スロットの予約ピン(使われてない)を介して、足りない信号をPC-98内部から接続します
※この方法が使えるのはPC-9801F/PC-9821Aのファイルスロットモデルで、PC-9821Ap3/As3のファイルベイ
モデルでは方法が大きく異なります(Ap3/As3のファイルベイモデルを持っていないので説明はできません)


まず、98を分解しファイルスロット基板を取り出します


ファイルスロット基板にはCバス信号のほとんど(全部ではない)が来ているコネクタがあって、 ここからSCSI専用スロットに足りない信号を引っ張ってきます(なのでAp3/As3のファイルベイモデルはCバスから取る必要がある)


左画像(HDサイズの大きな画像でご覧いただけます):の上記白枠内コネクタA38ピン(CバスのNOWAIT0信号)と
右画像(HDサイズの大きな画像でご覧いただけます):のSCSI専用スロット用コネクタのB44ピン(予約ピン)を
細めのジャンパー線で接続します。SCSI専用スロット用コネクタのすぐ近くに都合のいいスルーホールがあるので
そこからジャンパー線を通してあげると見た目がスマートに仕上がると思います

各ピンは目を離すとどれだか分からなくなってしまう可能性があるので、あらかじめマーキングしておくと良い


参考:出来上がりはこんな感じで

この信号線を接続することで、SMIT SCSIボードの転送速度が大体50~60%向上します。この数字はバカにできな い数字でしょ?Cバス接続版だとデフォルトで接続されているから気づかれないのです(接続しなくても動く)

ハンダづけ作業に慣れていない人にとってはこういった作業も大変でしょうが、SMIT SCSIボードの部品を
移植できるほどの技量をお持ちであれば、この程度の作業は朝めし前だと思います

あとは組み立て作業をして改めて動作確認をしてみてください。SMITボード付属の速度向上ドライバ+まりもさん の「SCSI_RAM」を組み合わせて、速いSCSIディスクを併用すれば最大でPC-9821A-E10の2倍程度の速度は
出せると思います(Windows下では元々最適化されているのでドライバ当てなくても遜色がない速度が出ます)

特別付録:SMITコントロールチップのピンアサイン表