PPMMCDRVとは?
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PPMMCDRV
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PPMMCDRVとはPC-9800/EPSON98互換機でプリンタポートを使用してTFカードを読み書きするハードとソフトウェア
(ドライバ)の総称です。ここでは弊サークルが開発した対応ハードウェアである「PPMMCDRV-14/36」を指します
「PPMMCDRV」の原案は、ArdSCSino(Arduino版)を開発した
「TNB製作所」
の、たんぼ氏がTFカードのSPI通信を利用して
X68000のジョイスティックポートでTFカードを読み書きする
「JMMCSCSI MMCじょい君」
がもとになっております
PC-9800/EPSON98互換機の場合、X68000用「MMCじょい君」を接続するジョイスティックポートと同じコントローラ(i8255 PPI)を
使用した標準搭載ポート=プリンタポートを利用したSPI通信ドライバを開発したのが
「yukkurizのメモ帳」
の、なお氏です
PPMMCDRVの登場により今まで全機種に搭載されている標準インターフェースでありながら、一般的にはプリンタ以外の接続用途がなかった
(特に旧PC-9801の14ピン版)プリンタポートが一気に脚光を浴びることになります、まさにRaSCSIに続く令和のレトロPC革命!
「MMCじょい君」も「PPMMCDRV」も回路構成は単純で、市販のレベル変換シールドと対応ケーブル(コネクタ)+電源を
組み合わせれば自作はできますが、X68000版は電子部品屋で手に入る安価な部品を使えるのに対し、98版は既存のプリンタケーブルを
切断してレベル変換シールドに繋ぐ+電源が出ていないので電源も別途用意する必要がありそれなりに敷居が高いです
(更にPC-98のプリンタコネクタは機種・世代によって4種類もあるので1種類で済むX68000版と違い敷居がグレードアップ)
そんな方々のための、弊サークル作「PPMMCDRV-14/PPMMCDRV-36」です
アダプタとUSB電源とドライバとTFカードを用意すれば即使えます(ドライバを受け渡すのがちょっと大変)
PPMMCDRV概要
対応接続コネクタ
旧PC-9800採用
フルピッチ14ピン
新PC-9800/PC-H98採用
ハーフピッチ36ピン
・旧PC-9801ノート/PC-9821Neで採用されているハーフピッチ20ピンタイプは未対応(希望が多ければ作ります)
・ハイレゾ機(XA/XL/XL2/RL)で採用されているD-SUB 36ピンタイプも未対応(こっちは作る気なし)
※具体的な対応機種は
補足事項
をご覧ください
・転送方式はCPU速度依存で速度は3KB/s~28KB/s程度(こちらも参考に上記補足事項をご覧ください)
フロッピーディスクとのメリット・デメリット
PPMMCDRVのメリット
・Windows機との小容量ファイルのやりとりが容易
・3.5インチ/5インチのメディアタイプを気にする必要がない
・いちいちWindows機にUSBフロッピードライブを接続してフロッピーにコピーする手間がない
・空きフロッピーディスクを探す必要がない
・フロッピーディスクのように空き容量を気にする必要がない(1.2MBの容量制限など)
・フロッピーディスクの劣化具合を気にする必要がない
PPMMCDRVのデメリット
・認識させるのに専用ドライバが必要(1回入れちゃえばあとは楽)
・メディアからのブートはできない
・転送速度がCPU速度依存
・TFカードの相性問題がある
・プリンタポートの形状によって複数のPPMMCDRVが必要になる
・転送先PCでのWindowsでは使えない(DOS専用)
・プリンタが使えなくなるのでDOSで印刷できない(デメリット?)
CPU低速機では転送速度が控えめなので、その辺でCPU速度に左右されないDMA転送の
フロッピーディスクとの差が開きます。そこを許容できるかどうかがPPMMCDRV使用のカギです
ちょっと趣旨からは外れますが、PPMMCDRV-14/-36とドライバを入れたブートできるフロッピーディスクを1枚用意すれば
複数のPC-98(互換機)とのデータやり取りを向上させることができます。やってることはフロッピーディスクがTFカードに
変わっただけなので、どっちがどっち?と言われるとミもフタもないですが、私の場合機種間をフロッピーディスクで
やり取りするより、PPMMCDRV一式を機種間で使いまわした方が使い勝手が良いように感じます(ただし相手が低速機の場合は~)
ちなみに10メガを超えるような大きなデータを手早くやり取りする場合は素直にMOディスクを
使うか、CD-Rを使うか、SCSIエミュレータを使うかになります。PPMMCDRVはWindows機でネット
から落としてきた小容量のファイルとか、Windows機のPC-98エミュレータで開発したプログラムを
実機で動作確認するために実行ファイルを受け渡すとか、そういう用途を想定されています
USBメモリとかTFカードを1MB/sくらいでアクセスできるような高速でユニバーサルなデータ転送手段がほかにあれば
いいんですけれどね(USBメモリをSCSIに変換してSCSIボードに繋ぐとか←tomo版ArdSCSinoならできるかも!?)
「PPMMCDRV」すぺしゃる・さんくす!
原案(JMMCSCSI MMCじょい君)
「TNB製作所」
たんぼ様
(Twitter)
PC-98対応版ドライバ開発(PPMMCDRV)
「yukkurizのメモ帳」
なお様
(Twitter)
ほかにもPC-9800シリーズで使えるマニアックなプログラムを多数開発・公開されています
ただし実験的なものが多いので使用は
「自己責任で!」
使用により大事なデータが壊れても泣かない!
PPMMCDRV-14/-36専用プラスチックケースのモデリング
ex709様
(Twitter)
DMM.make
でPC-98にまつわる、いろいろな補修部品を設計・頒布されています。買ってね!
余談:PPMMCDRV-14/-36のケースはタカチの汎用ケースを使って自前で何とかしたかったけど、構造的な要因でどうしても既存品では
対応できなかったので専用品のモデリングを依頼しました。自前で3Dプリンタ導入してモデリングできるように精進せねば!
PPMMCDRV-14/-36(対応ハード)製作および使い方指南サポートページ公開
全俺が何とかした!
この場を借りてお礼を申し上げます