MPSロゴ FB98-34II(ビジュアル版)取扱説明書 トップページに戻る
Project M.P.S FloppyBase98(FB98)シリーズ
PC-9821シリーズ対応フロッピーディスクドライブ/エミュレータ ファイルベイ増設キット
FB98-34II 取扱説明書(ビジュアル版)
このたびはPC-9821シリーズ対応フロッピードライブ増設キット「FB98-34II」をお買い上げいただき
ありがとうございました。当キットは今では入手困難なNEC純正品「PC-9821-K08ケーブルセット」の機能を
内包しつつ、独自に拡張を加えた信号変換基板という形になっております

過去に頒布した「FB98-34」を機構簡素・改良化&コストダウンした正常進化型となっております

付属品一覧
FB98-34II変換基板FB98-VFO2接続用小基板
(FB98-34II本体に装着済み)
34ピン信号ケーブル(17cm)取り扱いの手引書(本書)

FB98-34IIの対応機種:こちらをご覧ください

搭載ドライブ2台機種に3台目を増設するには、別途VFO回路内蔵フロッピードライブ(NEC FD11○○Dシリーズ)+
FB98-VFO2ケーブルまたはFB98-AdVFOアドオン小基板が必要になります。標準+増設の2台構成で使用する場合
は追加資材は必要ありません

FB98-VFO2ケーブル

FB98-AdVFOアドオン基板(基板とケーブルのセット)

なお、ファイルベイにすでにCD-ROMやハードディスクが増設されている場合当然ながら増設側フロッピードライブ
とは排他利用になります。ミニタワー機に関してはその限りではありません(Xt13/Xt16/St15/St20は除く

増設ドライブ側への電力供給用に自作PCで使われている電源(変換・分岐)ケーブルが別途必要になることがあります
5インチフロッピードライブ(FD1158は除く)には「ペリフェラル4ピン電源ケーブル」
3.5インチフロッピードライブやエミュレータには「フロッピー用4ピン電源ケーブル」を各種ご用意ください
・オウルテック「OWL-CBPU037」(ペリフェラル2分配)/「OWL-CBPU049」(ペリフェラル→フロッピー変換)
・サンワサプライ「TK-PW73N」(両対応)
・AINEX「D2-1501B」(ペリフェラル2分配)/「WA-076B」(ペリフェラル→フロッピー変換)

FB98-34IIの対応機種であるPC-9821Xa7以降の機種はCD-ROMが標準装備されているので内部電源ケーブルには
比較的余裕がありますが、CF-IDE変換アダプタなどでフロッピー用4ピン電源ケーブルが使用されていて
不足している場合などは参考にしてください


設置方法(標準3.5インチ1台+増設1台構成の場合)

※標準3.5インチ2台+増設1台以上の構成の場合はこちらから

1:まずPCのカバーを開け、ファイルベイにHDDやCD-ROMが付いている場合はケーブル
ごと取り外します

2:先に添付されている34ピンフラットケーブルを増設側ドライブに電源ケーブルと
共に取り付けます

ご注意:
添付されている34ピンフラットケーブルは両方ともコネクタがピンタイプなので、5インチ
フロッピードライブなどカードエッジタイプのコネクタには、対応したケーブルか別売りの
「FB98-IDCEDGE」変換アダプタを取付けたうえで接続してください。電源ケーブルも形状
が合わない場合は適時変換してください(電源ケーブルに関しては上記を参照してください)

PC-98用一部フロッピードライブ(FD1158C/FD1231T/MPF520/OSDなど)は俗にいう
「反転ケーブル」仕様になっているものがあります。ケーブルを逆接するとフロッピー
ドライブや本体の故障の原因になりますので、その辺の仕様がよく分からない場合は使用
しないでください。なお、PC/AT互換機用ドライブは使えません

3:フロッピードライブ側の信号ケーブルを取り外します。取外すケーブルは1ドライブ側
(上または左側)です。2ドライブ側(下または右側)のケーブルは取り外さないでください
※ミニタワー型のフロッピードライブ位置はまた別で   

4:「FB98-34II」基板の中央部にスライドスイッチがあり、これが「1」になっているか
確認します(標準搭載ドライブが1台の意味)



5:コネクタを取り外したフロッピードライブ側に「FB98-34II」を取り付けます。コネクタ側はピン位置を合わせる
ガイドなどは存在しないため、必ず全てのピンが挿さっているか確認してください。FD1231Tはフロッピードライブの
接続コネクタ面の視認性が良いため確認しやすいと思います



SONYのMPF520はFB98-34II基板が後ろから見て若干ドライブから右側にはみ出しますが仕様です
接続コネクタ面はボックスタイプなので、こちらも誤挿入はしにくいと思います



CITIZEN OSDだけは背面がシールドで覆われているため少しだけ注意が必要です FD1148T(34ピン)はフロッピーコネクタがほかのドライブとは違い反対側なのでFB98-34IIでは対象外です



6:「FB98-34II」の下側に、3:で取り外したケーブル(接続先ピンが曲がりやすい&ピンずれにもご注意)を
上側には2:で取り付けた34ピンコネクタを取り付ければ完成です(下→上の順番で取付けるとよい)

フロッピードライブにFB98-34II基板を取り付けたままケーブル類を取り付けようとすると難しいので、一度基板を取り
外してケーブル類を取り付けてから元に戻すと楽に取り付けれます

コネクタ→基板接続の際のピンずれ問題は、ドライブ側に取り付けるのに比べると幾分視認しやすいと思います

ちなみに基板の入力コネクタ面に気持ち程度にコネクタのシルク印刷がされていますので
コネクタ方向の参考にしてください。あとコネクタは奥まで挿さらず若干浮いた状態に
なりますが動作には問題ありません

7:PC-98を起動してFORMAT.EXEやWindowsでちゃんと2 ドライブ認識されていれば成功
です。増設側は内蔵扱いになる為2DDのアクセスやフォーマット・ブートが可能です

1.44MB対応に関しては標準+増設の2台構成&PC-98対応の3モードドライブを使用すれば
可能です。1.2MB/640KB対応の2モードドライブを使用時は自動的に1.44MBアクセス
機能はフィルタリングされます。またフロッピーエミュレータを使用する場合は基板右側の
ジャンパピンを抜いてください。1.44MBを扱う予定がない場合は取り付けたままでも
かまいません(1.44MBアクセス対応のフィルタリングピンです)

※標準3.5 インチ1台+増設1台構成の場合の「VFOケーブル接続用小基板&電源ケーブル」
の扱い。この構成では特に必要のないものなので、付けたままでも取り外しておいても
特に問題ありません


設置方法(標準3.5インチ2台+増設1台以上構成の場合)

※標準3.5インチ1台+増設1台の構成の場合はこちらから

標準3.5 インチ2台+増設1台以上の構成で使用できるフロッピードライブ
フロッピードライブ側にVFO回路を持つもの→NECのFD11○○Dシリーズ
3.5インチ=FD1135D/FD1137D/FD1138D 5 インチ=FD1155D/FD1157D/FD1158D

→別売りの「FB98-VFO2ケーブル」が必要です
その他、内部VFO回路を持たないフロッピードライブやフロッピーエミュレータ

→別売りの「FB98-AdVFOアドオンボード」が必要です(VFO基板とケーブルのセット)

手順1~3・5・6は標準3.5インチ1台+増設1台の項目をご覧ください
1:まずPCのカバーを開け、ファイルベイにHDDやCD-ROMが付いている場合はケーブル
ごと取り外します
2:先に添付されている34ピンフラットケーブルを増設側ドライブに電源ケーブルと
共に取り付けます
3:フロッピードライブ側の信号ケーブルを取り外します。取外すケーブルは1ドライブ側
(上または左側)です。2ドライブ側(下または右側)のケーブルは取り外さないでください
※ミニタワー型のフロッピードライブ位置はまた別で   
4:「FB98-34II」基板の中央部にスライドスイッチがあり、これが「2」になっているか
確認します(標準搭載ドライブが2台の意味)
5:コネクタを取り外したフロッピードライブ側に「FB98-34II」を取り付けます
コネクタ側はピン位置を合わせるガイドなどは存在しないため、必ず全てのピンが挿さって
いるか確認してください。FD1231Tはフロッピードライブの接続コネクタ面の視認性が
良いため確認しやすいと思います

SONYのMPF520はFB98-34II基板が後ろから見て若干ドライブから右側にはみ出しますが
仕様です。接続コネクタ面はボックスタイプなので、こちらも誤挿入はしにくいと思います

CITIZEN OSDだけは背面がシールドで覆われているため少しだけ注意が必要です

FD1148T(34ピン)はフロッピーコネクタがほかのドライブとは違い反対側なので
FB98-34IIでは対象外です
6:「FB98-34II」の下側に、3:で取り外したケーブル(接続先ピンが曲がりやすい&
ピンずれにもご注意)を。上側には2:で取り付けた34ピンコネクタを取り付ければ完成
です(下→上の順番で取付けるとよい)

フロッピードライブにFB98-34II基板を取り付けたままケーブル類を取り付けようとすると
難しいので、一度基板を取り外してケーブル類を取り付けてから元に戻すと
楽に取り付けれます

コネクタ→基板接続の際のピンずれ問題は、ドライブ側に取り付けるのに比べると幾分視認
しやすいと思います

ちなみに基板の入力コネクタ面に気持ち程度にコネクタのシルク印刷がされていますので
コネクタ方向の参考にしてください。あとコネクタは奥まで挿さらず若干浮いた状態に
なりますが動作には問題ありません

7:標準添付のVFO信号用小基板について

増設側ドライブがFD11○○Dシリーズの場合は標準添付の
VFO信号引き回し用小基板にFB98-VFO2ケーブルを取り
付けます。パススルー電源ケーブルは接続しなくてOKです   

ドライブがFD1155D/FD1157Dの場合は「RDジャンパ」を
VFO有効(2側)に切り替える。他のドライブは各自で設定を
調べてください

         

増設側ドライブがVFO回路を持たないドライブの場合、標準添付の小基板を取り外し
FB98-AdVFOアドオンボード+添付ケーブル(FB98-VFO2同等品)を取付けます
電源ケーブルをドライブ直結から、変換基板を介した接続に切り替えてください
(FB98-AdVFO基板への電力供給が必要なため)     
 
VFO小基板の取り付け方などはFB98-VFO2/FB98-AdVFOのマニュアルをご覧ください

8:PC-98を起動してFORMAT.EXEやWindowsでちゃんと3ドライブ(以上)認識されて
いれば成功です。増設側は外付け扱いになる為2DDのアクセスはできますが、通常は
ブートやフォーマットはできません(特殊なソフトウェアを使えば一応はできます)   

1.44MB対応は、PC-98の仕様で3台目・4台目に関してはシステム的に強制的に1MB専用に
固定される為、フロッピードライブだろうがエミュレータだろうが1.44MBに関しては
標準ではアクセスすらできません。ただし、こちらも特殊なソフトウェアを使えば一応
読み書きできますが、フォーマットとブートは無理です

基板右側のジャンパーピンは1.44MBアクセス対応のフィルタリングピンですが
3台目/4台目モードでは意味をなさないため、取り付けたままで大丈夫です